自分のリスク許容度をはかる5つのポイントと診断サイト☆
投資において重要なことの1つは「自分のリスク許容度を知ること」だと思います。
運用している商品の評価額がマイナスにふれてしまった場合、どのくらいのマイナスまで耐えられるか、理解しておくことがとても大切です。
ちなみに、リスクと聞くと「マイナスへの振れ幅」をイメージしやすいですが、実際は将来への「不確実性」とその「影響」のことを言います。
よく振り子に例えられますが、静止している状態から右に向かってふれる幅(利益)と同じ分だけ左(損失)にも触れるイメージ。
つまりリスクとは、どれだけ損をするかという意味ではなく、どのくらい値動きに幅があるか、ということなんです。
損する可能性だけでなく、利益を出せる可能性のことも同時に指しています。
投資未経験者は特に、このリスク許容度を低く見積もりがちな傾向にあるので注意が必要です。
それではどんな点に注意してリスク許容度をはかればいいか、ポイントを見ていきましょう。
~目次~
リスク許容度をはかる5つのポイント
・年齢(時間)
一般的に年齢が若ければ若いほど、働ける期間も長く、また複利効果も大きく得られるためリスク許容度は高くなります。
仮に損失が出ても、挽回する時間もたっぷりあるので安心です。
・年収や資産状況
年収が高い、生活防衛資金を除いても余剰資金がたっぷりある方は、投資にまわせるお金が多くなるためリスク許容度は高くなります。
・家族構成
独身or既婚、子供の有無、また既婚であっても配偶者が共働きかパートか、などによっても変わり、一般的に扶養家族が多く生活費が多くかかる人ほどリスク許容度は低くなります。
・投資の知識・経験
投資に対する知識や経験が豊富なほど、感情をコントロールしたりマイナスの状況に対してのメンタルが鍛えられていますから、リスク許容度は自ずと高くなります。
・性格
繊細で小さなことでも気になってしまうような方が、いきなりハイリスクな投資をはじめたら、それこそ心配で眠れなくなってしまったり仕事が手につかないなんてことにもなりかねません。
以上、自分のリスク許容度をはかる上で大切なポイントをあげてみました。
生活防衛資金とは?
投資をしていくうえで「生活防衛資金を確保していること」は大前提になります。
この生活防衛資金とは一般的には、今後5年間で使う予定の金額+1年分の生活費とも言われていますが、先ほどの5つのポイントから考えて、自分なりの現実的な生活防衛資金を計算して、確保することが大切です。
リスク資産比率は(100-年齢)?
リスク資産をどれだけ持っていいかを判断する目安のひとつとして「100-年齢」という考え方があります。
例えば25歳なら自分の資産のうち75%程度までリスク資産を持つことができ、60歳では40%に留めておいた方がいいということです。
もちろんこれもあくまでひとつの目安ですし、株式なのか債券なのか、ハイリスクハイリターン・ローリスクローリターンの資産配分割合によっても変わってきます。
私は現在46歳ですが、リスク資産の割合は現在65%ほどです。
100-年齢だと54%になるので、それよりは少しリスク資産の比率が高めになっていますが、資産運用をスタートさせる年齢が遅かったことやそれまでしっかり貯金をしてこなかったこと、また早くから完全に自立し、長いひとり暮らしでやりくり出来ている実績とその過程をそこそこ楽しめるタフな性格を踏まえて、それぐらいの比率で運用しています。
投資をスタートさせた当初2年ぐらいは、全体の20%程度で運用していましたが、お金についての知識を深めていくほど、初心者が感じやすい投資に対する漠然とした怖さもなくなるので(もちろんリスクはありますが)、より安全な商品を理解したり、時間や種類の分散を自分で選ぶことができるようになったため、徐々に比率をあげていくことができました。
リスク許容度診断サイト
リスク許容度診断ができるサイトもありますのでこちらに貼っておきます。
全国銀行協会HP
モーニングスター リスク許容度診断
リスク許容度診断シート
おわりに
いかがでしたでしょうか?
実際に自分の大事なお金で運用を始めると、特に最初のころはその値動きに一喜一憂してしまい、配分をコロコロ変えてみたり後悔したり、ジタバタしがちです。
投資をしていく過程で、自分の意外な性格に気づくこともあるかもしれません。
また、経験を重ねたりライフスタイルが変わることでその許容度もつねに変化していくものだと思います。
そのときの自分自身に最適なリスク許容度で、安心し、心に余裕をもって投資が続けられるスタイルがベストですね。
無理のない範囲で、楽しみながら運用して大事な資産を増やしていきましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!