折れない心を作る「瞑想」の7つの効果!
私たちは、忙しい毎日の中で日々たくさんの情報にさらされていますよね。
自分の周りで起こる悲しい出来事だったり、自分の周りでなくてもメディアを通して知るネガティブな情報に引っ張られ、つい気持ちが塞ぎ込んでしまうこともあります。
今年は特にコロナ禍もあり、人と会う機会が減ることで孤独感が増し、気がついたら自分1人では抱えきれないほどのストレスに押し潰され、間違った選択をしてしまう人も増えている気がします。
孤独になりがちで、さらにスピード感あふれる現代社会ではとくに、ストレスを感じていることをしっかりと自覚し積極的に解消していかないと、心や体を健康に保つことは難しいのかもしれません。
みなさんは「マインドフルネス瞑想」というものをご存じですか?
欧米では近年、マインドフルネス瞑想の科学的効果に着目し、企業にマインドフルネスに基づいたプログラムを導入することで、社員の心身の健康はもちろんのこと、企業全体の生産性が上がるなど、その成功報告の多さから急速に成長していきました。
GoogleやNIKE、Appleなど500以上の企業がマインドフルネスのためのトレーニング研修を設けていたり、スティーブ・ジョブズやマイケル・ジョーダンも瞑想を習慣にしていたり、これらが話題になったことで欧米に一気にマインドフルネスが広がったともいえます。
日本では、瞑想というとちょっと怪しいとかスピリチュアル的なものに思われたり、メンタルケアなども精神疾患など病気のある人だけが関係するものと思っている人もいたり、日本人は特に怪しいものは受け入れない性質があるため、投資と同じように欧米に比べてまだまだ一般的には浸透していないのが現状です。
最近ではこういった、欧米諸国に比べ日本のメンタルケアシステムの導入の遅れについても問題視されています。
~目次~
「マインドフルネス瞑想」とは?
マインドフルネス瞑想とは、「今、この瞬間」に目を向けるトレーニングの一種で、あるがままを受け入れる心を育てる練習のことです。
マインドフルネスを理解するには、その逆の意味の「マインドレスネス」を理解した方が分かりやすいかもしれません。
マインドレスネスとは、勝手に浮かんでくる雑念、つまり「自動思考」が浮かびやすい状況のことです。
それとは反対に自動思考が浮かびにくい心の状態がマインドフルネスです。
たとえば、通勤電車でボーっとしているのは自動思考が浮かびやすいのでマインドレスネス。
怒鳴っている上司のように感情に流されている状態もマインドレスネス。
「あ、いまイライラしたから3回深呼吸しよう」と自ら意識的に考えるのはマインドフルネスです。
「あートイレ掃除面倒くさいなあ」と思いながらするのはマインドレスネス。
「よーし!トイレをピカピカにするぞ!」と思ってするのはマインドフルネスです。
マインドレスネスの「自動思考」がなぜいけないか?
それは、脳が非常に疲れるからです。
さらに自動思考は、「不安・心配・後悔・イライラ・クヨクヨ」などのネガティブ思考の源なのです。
「さあ!今からクヨクヨするぞ!」と思ってクヨクヨする人はいませんよね?
脳を疲れさせる自動思考をやめ、マインドフルネスにする訓練として「瞑想」がちょうどいいのです。
瞑想を習慣化すると脳が変わる⁉︎
最近の研究で、脳は鍛えれば鍛えただけ筋肉のように次第に変化していくことがわかっており、これを「神経の可塑性」といいます。
この脳を鍛えるトレーニングこそが「瞑想」であり、1日数分の瞑想を8週間続けると、まず、不安や恐怖を感じる「扁桃体」が小さくなります。
また、この扁桃体の暴走にブレーキをかける「前頭葉」と「海馬」が大きくなることで、ポジティブになる・ストレス耐性アップ・感情コントロールが上手くなる・忍耐強くなるなど、さまざまな変化が見られます。
さらに共感能力に関係する「島皮質」という部分が拡大することで、思いやりやコミュニケーション能力がアップします。
他にも、自然と健康的な食生活に変わっていくためダイエット効果や、免疫力アップ、頭の回転が速くなるなどの効果も報告されています。
瞑想の7つの効果とは?
瞑想を実行すると、次のような効果が期待できると言われています。
・リラックス効果が得られる。
・心が静まりストレスが軽減される。
・仕事や勉強などのパフォーマンスが向上する。
・洞察力が身につき、自分の内面を観察できる。
・幸福感がアップする。
・脳が疲れにくくなる。
・抗炎症効果により、痛みの解消が期待できる。
効率を重視するアメリカの企業がこぞって瞑想を取り入れてきたのも、これだけの効果が科学的に立証されてきたからなんですね。
瞑想のやり方
楽な姿勢で座り、目を閉じます。
目を閉じるのが不安な人は開いたまま一点をボーッと見つめます。
ゆったりと呼吸を繰り返します。
自分の呼吸に集中し、頭を空っぽにします。
この頭を空っぽにするのが意外と難しくて、すぐに何か考えてしまいます。
先ほど書いた「自動思考」ですね。
「あ、いま音がした」とか「足が冷たいな」とか「明日の朝は何食べよう」とか。
ここで重要なのは、考えちゃダメと思わなくていいということです。
考えてしまうことを否定せず、自動思考が出てきたらまた呼吸に意識を戻すこと。
この繰り返しが訓練になるのです。
世界で広がるマインドフルネス
これだけ多くの効果が立証されている瞑想は、現在世界中で急速に広まっており、米国全土ではヨガや瞑想などのマインドフルネスプログラムを開催する美術館や博物館が増えてきています。
ニューヨークでは、リラックスする音楽とアロマの香りの漂う部屋で瞑想をおしゃれに楽しむメディテーションサロンなども流行っているそうです。
日本でも最近は少しづつ増えてきて、東京の南青山にある「Medicha」というサロンが有名で、とてもオシャレな空間ですね👇
素敵な瞑想音楽♬
私のお気に入りの瞑想音楽をご紹介します。
すごい効果!瞑想音楽 10分 マインドフルネス瞑想にピッタリなBGM
こちらは瞑想へと誘導してくれる解説つきで、初心者の方におすすめです。
マインドフルネス瞑想 ストレスを軽減しポジティブ思考になる #244
寝る前に聴く夜の瞑想12分。しあわせを運ぶメディテーション。癒し。Deep Sleep and bring joy into your life Guided Meditation
おわりに
いかがでしたでしょうか?
瞑想は効果が得られるまで継続することが難しいので、朝起きてすぐの5分、夜寝る前の10分とか日常のルーティーンに取り入れて習慣化することが大切ですね。
なかなか忙しくて時間が取れない人は、日常でタスクを切り替える時、たとえば美味しいコーヒーを入れて休憩するときや、昼休みの終わりに仕事に入る前なんかに1分だけとかでもいいと思います。
きっちりと1分時間を測らなくても、ゆったりした呼吸を5回ほどでもいいですね。
徐々に、以前とは違う自分を実感できるようになれるかもしれませんよ。
私は人に何か相談されたりすると、まるで自分のことのように神経をすり減らしてしまい、心がクタクタに疲れてしまうことがあるので、自分を守るために瞑想を始めてみました。
続けることで少し自分と他人とを切り離して考えられるようになり、影響を受けすぎて落ちてしまうこともなくなり、より冷静に相手のことを見れるようになった気がします。
他人の影響を受けやすいと言われるHSPの人などにも瞑想はとてもオススメです。
心はたぶんそれほど強く鍛えなくても、折れなければいいんだと思います。
日本人はもともと勤勉で真面目な人間が多いですし、もっともっと頑張らないと、努力しないと、強くならないと、と感じているあなたも、きっと毎日毎日がんばっているんだと思います。
カチコチに凝り固まった心はある日何かの拍子にパキッと折れてしまうかもしれません。
もっとゆったりと構えて時には考えるのをやめてしまったり、テキトーでもいいんです。
自分のあるがままを、せめて自分だけはしっかりと見つめて受け入れてあげることが大切だと思います。
「マインドフルネス瞑想」を日常に取り入れながら少しずつでも、柔らかくしなやかな、折れにくい心を一緒に目指していきましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました‼